青汁がうつ病予防・改善に効果がある理由
うつ病には不足してしまう栄養素がある
うつ病は、仕事での人間関係や継続的に続く残業などでの精神的・肉体的疲労の積み重ねにより発症してしまう疾患です。私達の身体は強いストレスを感じると、自然にそのストレスに防御反応を働かせます。
その防御反応は多くのビタミンの消耗が必要で、ビタミンが不足してしまうと体はストレス耐性を持てずに、うつ病もどんどん悪化してしまう可能性があります。特に失われやすいビタミンはビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンCです。さまざまな食品の栄養成分として有名なビタミンですが、通常でもなかなか目標摂取量を満たせないビタミンとされています。
通常でも満たされていないビタミンが、ストレスを抱えることでさらに不足に拍車をかけてしまいます。うつ病予防や改善に必要なビタミンB1・B2・Cなどは、水溶性ビタミンといって水に溶けやすい性質を持っています。体内に入っても流れ出てしまうので、長く体内で作用することができません。毎日継続的にビタミンを摂取していくことが大切なのです。
効率よくビタミンを摂取するなら青汁がおすすめ
ストレスに効果的な栄養素を満たすためには、バランスの良い食事が欠かせません。しかし、うつ病になるほど食事にもさまざまな悪影響が発生することがあります。ひどくなってくると拒食症や神経性大食症などの病気が併発することもあります。気分が沈んでしまい、食事を作る気力さえなくなってしまっては体が元気を取り戻そうにも、再起不能になってしまうかもしれないのです。
そんな時に青汁がおすすめです。青汁はさまざまな企業から販売され美容や健康にもいい、その豊富な栄養素が注目を集めています。食欲がないときにも飲みやすいタイプの青汁も増えてきました。高騰している野菜を購入するよりも安価で、毎日手間なく続けられるのも魅力的です。
青汁の原料になるものって何?
大麦若葉
青汁の原料として有名なのが大麦若葉です。イネ科の植物の中でも、豊富な栄養素を持つものとして知られています。食物繊維が豊富でビタミンやミネラルなどをバランスよく含有しているのが特徴です。がんや動脈硬化への期待がされている理由は、体の抗酸化を進めるため。
ストレスが原因で増えてしまう活性酸素を除去する酵素類(肌や体内の老化防止が期待されるSOD酵素)も多く、うつ病の方にも最適な栄養素として注目されています。栄養素はバランスが良いだけではなく、1つ1つの含有量が豊富なことも注目ポイントです。
カルシウムは牛乳の10倍、食物繊維はキャベツの15倍ともいわれていますから、健康な方よりも心身共に衰えがちなうつ病の方などには積極的にとりたいものとなっています。さらに大麦若葉には、ストレスの有効成分とされるビタミンCが豊富。
みかんの4倍といわれる量が含有されていて、ストレスと闘う副腎皮質ホルモンのパワーアップにも欠かせません。含有されるビタミンB1には、体の疲労の原因となる乳酸を阻止する働きもあり、うつ病の疲労感にも作用が期待されています。
ケール
ケールはアブラナ科の植物で、カブやキャベツ・ブロッコリーなどと同種の野菜です。うつ病になると、色々なことを考えてしまって眠れない状態が続いてしまい睡眠不足に陥ってしまう方も多いとおもいますが、ケールが原料の青汁を取っていれば安心材料になります。
なぜならケールには、『メラトニン』という安眠効果の高い成分が含まれているからです。他にもベータカロテンやビタミンCなどのビタミン類が豊富で、うつ病の方が取り入れたい栄養素が詰っています。
明日葉
明日葉は、地上にある植物の中で唯一ビタミンB12を含有する植物として知られています。造血ビタミンともいわれるB12は、ストレスで酸化してしまったドロドロの血流改善にも役立つ作用を持っています。また、強い抗菌作用があるため、ストレスで免疫が落ちてしまいがちな身体を元気に維持していくことにも効果的です。
この効果はバイオフラボノイドといわれるものの効果で、明日葉にしかない希少な成分になっています。ビタミンCやビタミンEなど20種類のビタミンやミネラルを含有していて、食物繊維も豊富です。ストレス性の便秘が気になる時にも、お腹をスッキリさせてくれます。
クマザサ
クマザサはイネ科の植物で、お茶などになって私達の生活に取り入れられてきました。疲労回復効果もあり、仕事の頑張りすぎでうつ病になってしまった体の疲れを癒してくれる植物です。仕事で残業が続いてストレスを感じ始めると、口の中の水分が枯れ、細菌が繁殖しやすくなります。
ストレスでたばこの本数が増えたり、お酒の量が増えてしまったり、乱れがちな生活習慣になってしまう人も多いです。クマザサは、そんな口臭予防や体臭予防にも効果を発揮してくれます。また、免疫力を高めるとされるアラビノキシランが含有されていて、自律神経系の病も改善するのでは?と注目を集めています。クマザサが入った青汁にもうつ病への改善効果はあるかもしれません。
よもぎ
よもぎは、古くから日本でもさまざまな方法で効能をいかしてきました。日本の万能なお薬の一つだったのです。よもぎには血液を増やしたりキレイにしたりする作用があります。心臓や脳の大きな病気の予防にもなり、体のデトックス効果も上げてくれる優れものです。ストレスで肌荒れしてしまう時には、よもぎなどに含まれるβカロチンが有効です。
βカロチンが体内に入ると、肌・粘膜・髪の毛などをイキイキと活性化させてくれます。よもぎは、日本のどの地域でも簡単に手に入る植物なので、お金を掛けずとも手に入れられるところも魅力です。そのままの青汁は苦みや青臭さが残ってしまいますが、市販の青汁ではそういったものを抑えながら成分を残して美味しく飲めるように工夫されています。
うつ病を直すには青汁を飲むだけでいいの?
休職や転職・退職も考える
心療内科の先生の話では、うつ病は耐え難いストレスのある場所に長期間縛られてしまうことで起きやすくなってしまいます。極論を言えば、ストレスでうつ病になってしまいそうな場合には、会社を休職する・退社して転職するなどの選択も必要になってくる場合があるそうです。
ストレス発散方法を知る
うつ病になってしまう人は、仕事でも人間関係でも一生懸命頑張りすぎてしまう傾向がみられます。相手に投げられた負の感情や嫌なことをかわせず、全部キャッチしてしまうのです。しかも、責任感が強く最後まで頑張ろうとします。結果、背負いきれない感情や仕事を抱えることになり、うつ病に発展してしまうことが多いです。
真面目や責任感はなくても困りますが、背負いすぎてはいけません。自分ができること・できないことをハッキリさせて、相手にもYESかNOかをしっかり伝えなくてはならないのです。うまくできないとストレスが溜まってしまいますが、上手に発散できる方法を見つけられれば、解決の糸口になるかもしれません。
マラソンや水泳などのスポーツでも良いでしょう。カラオケで大きな声を出すこともオススメです。時には、大きく感情を揺さぶって泣ける映画を見てみるのもスッキリできます。自分のストレス解消法を見つけていきましょう。
青汁の飲み方
市販の青汁を飲んだことの無い方は、「苦い」「まずい」などといった印象を持つ方が多いようですが、今はほとんどそういったものはありません。飲み続けられるように美味しさを追求した商品も数多く販売されています。
青汁なのにフルーツのフレーバーが入っているものや、牛乳などと混ぜて飲みやすくできるものなど工夫されています。うつ病になってしまうのではないかと家族を心配される方や、自身で危機感を覚えている方は、一度飲みやすい青汁を検討されてみてはいかがでしょう。
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