青汁が脂肪を減らしてくれる?青汁と脂肪肝の関係について

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2018.07.23

そもそも脂肪肝ってなに?

肝臓が太る脂肪肝

脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が溜まってしまう病気です。この脂肪肝は放置しておくと肝硬変や肝臓がんなどへ進行したり、他の生活習慣病にかかるリスクが高くなったりするため注意が必要です。肝臓は身体の中で栄養の貯蔵庫のような役割をしています。

口から摂取した食べ物や飲み物から腸で栄養分を吸収し、それを肝臓に蓄え、必要に応じて身体中に栄養分を送り出しているのです。そして、蓄えられた脂肪分が多くなりすぎると脂肪肝になるのです。健康な身体でも通常肝臓の10%の脂肪分を蓄えています。しかし、脂肪肝になると、この貯蓄分が30%を超えてしまうのです。

脂肪肝を引き起こす原因とは?

脂肪肝の原因はさまざま

脂肪が肝臓に溜まるのが脂肪肝なら、脂肪分が多く含まれた食べ物を避ければいいだけ、と考えてしまいがちですが、実際にはさまざまな原因によって脂肪肝が引き起こされます。そのため、日頃から生活習慣には気をつけなくてはなりません。

食べ過ぎ飲み過ぎは脂肪肝の原因になる?

普段の食事で体内に取り込まれた脂質は、小腸で吸収されたあと肝臓で脂肪酸に分解されます。そして、同じく体内に取り込まれた糖質はブドウ糖に分解されたあと小腸に吸収され肝臓で中性脂肪へと変化します。

日頃から運動をしていてこの脂肪酸とブドウ糖をエネルギーとしてしっかり消費されていれば問題はないのですが、運動量が少ない場合や、体内で生成される脂肪酸とブドウ糖の量が運動量より多かった場合、余った分は肝臓に中性脂肪として蓄積されていきます。

これは、食べ物だけではありません。お酒の飲み過ぎにも当てはまることです。お酒に含まれているアルコールを体内で分解する際、中性脂肪が生成されやすくなるため、お酒の飲み過ぎはそのまま中性脂肪も多く生成されることになるのです。

お酒を飲まなければ脂肪肝にはならない?

お酒を飲まなくても、日頃の食事量が多ければ脂肪肝になる可能性があるといわれています。日本人の脂肪肝の原因の多くはお酒の飲み過ぎではなく食べ過ぎによるものだとされています。この食べ過ぎにより引き起こされる脂肪肝は「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」といわれ、比較的症状が軽い「単純性脂肪肝(NAFL)」と症状が重い「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」の2種類に分けられます。

単純性脂肪肝は症状が軽いぶん改善もしやすいのですが、症状が重い非アルコール性脂肪肝炎の場合は適切な治療を行なわないと肝硬変や肝細胞がんなどへと進行する可能性があります。また、単純性脂肪肝も放置しておくと非アルコール性脂肪肝炎への進行する場合があるので注意が必要です。

太り過ぎやダイエットのし過ぎも脂肪肝の原因になる?

食べ過ぎや飲み過ぎだけでなく、日頃の不摂生などが原因で太りすぎてしまった場合も脂肪肝になる可能性が高くなります。肥満体型になると肝臓で脂肪酸の燃焼がしにくくなってしまい、中性脂肪が肝臓に溜まりやすくなってしまうのです。また、極端な食事制限などダイエットをしすぎてしまうと、今度は身体に必要な栄養が不足して「低栄養性脂肪肝」になってしまう場合もあります。

中性脂肪が多すぎると脂肪肝になってしまう肝臓ですが、肝臓が正常に機能するためには適量の糖質や脂質が必要です。しかし、過度なダイエットで脂質や糖質が不足しすぎると、肝臓は身体中から脂肪をかき集めて正常な機能を保とうとします。それが続くと、必要以上の脂肪を肝臓に集めることとなり、やがて脂肪肝になってしまうのです。

糖尿病になると脂肪肝になりやすい?

糖尿病と脂肪肝は密接に関係しています。脂肪肝になると糖尿病を引き起こしやすく、また、糖尿病になると脂肪肝を引き起こしやすくなるのです。糖尿病になると体内でのインスリンの分泌が正常にできず、肝臓に脂肪を溜め込みやすくなります。また、血糖値は肝臓によってコントロールされています。しかし、脂肪肝になると血糖値コントロールが上手くできなくなるため糖尿病を引き起こしやすくなるのです。

脂肪肝の症状とは?

自覚症状が少ない脂肪肝

脂肪肝になっても、痛みなど分かりやすく自覚出来る症状はありません。そのため、脂肪肝になってもなかなか気がつきません。しかし、脂肪肝になるとさらさらの血液からドロドロした血液になるため、身体中の細胞に必要な栄養素や酸素が充分に届けられず、疲れやすくなる場合や、頭がボーっとしてしまうなどの症状があらわれる場合があります。

中性脂肪を下げるには青汁が効果的?

脂肪肝の原因となる中性脂肪を下げる方法とは?

脂肪肝を引き起こす原因となる中性脂肪を下げるためには、日頃の食生活や生活習慣に気をつける必要があります。食べ過ぎ飲み過ぎを改め栄養バランスの良い食生活を心がけ、過度なダイエットを控え、適度な運動を行なうことが大切です。青汁にはケールや大麦若葉、明日葉などが含まれています。これらの野菜には、中性脂肪対策に効果的だとされている栄養素が豊富に含まれています。

豊富なビタミンやカルシウムを含むケール

ケールにはビタミンCやビタミンE、カルシウム、食物繊維などが豊富に含まれています。ビタミンEは、老化抑制に効果があるといわれており、肝臓の機能を維持する働きを助けてくれます。また、カルシウムは骨を丈夫にする効果の他、ストレスを軽くしてくれる効果も期待できます。

脂肪肝の原因のひとつである食べ過ぎや飲み過ぎは、ストレスによって引き起こされる場合も多いため、カルシウムを摂取することでストレスを緩和し、食べ過ぎ飲み過ぎをセーブする効果が期待できます。

生活習慣病の予防に効果が期待出来る大麦若葉

大麦若葉にはSOD酵素が含まれています。このSOD酵素は、生活習慣病である高血圧や糖尿病、動脈硬化などの予防に効果が期待出来るとされています。また、ビタミンB1やビタミンC、鉄分、マグネシウム、カリウムなどのミネラル類、βカロテン、食物繊維なども豊富に含んでいます。

ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換し消費するための手助けをしてくれるほか、疲労回復の効果があるため肝臓の機能低下も防ぐ効果が期待できます。

栄養価の高い明日葉

明日葉は、カルコンやβカロテン、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEなどが豊富に含まれています。ポリフェノールの一種であるカルコンは、脂肪燃焼や血糖値を抑える働きがあるアディポネクチンと呼ばれる成分を増やす作用があります。

このアディポネクチンは、中性脂肪を減少させる働きもしてくれる大切な成分です。そのため、カルコンは黄金のポリフェノールとも呼ばれています。メタボリックシンドローム防止の高い効果も期待出来る栄養素です。

青汁に含まれる食物繊維は食べ過ぎ防止にも効果的?

青汁には豊富な食物繊維も含まれています。例えば、ケールだと100gあたり約30g、大麦若葉だと100gあたり約40gも含まれています。日本人の食物繊維の1日あたりの摂取量目安は平均20g程度とされています。

食物繊維はさまざまな食材に含まれていますが、普段の食生活だけではこの量を毎日摂ることは難しく、実際の摂取量の平均は15g以下だといわれています。しかし、青汁の場合、飲むだけで簡単に1日分の食物繊維量を摂取する事が可能です。この食物繊維には水に溶けやすい水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の2種類があります。

水溶性食物繊維は水に溶けるとゲル状になり、腸内をゆっくり移動していくため満腹感を長く感じることができ、食べ過ぎ飲み過ぎを防ぐ効果が期待できます。そして、不溶性食物繊維は腸を刺激してぜん動運動を促し、お通じの改善が期待できます。

また、食物繊維は胃や腸を移動していく間に、脂肪や糖分を吸収しそのまま身体の外へと排出してくれるのです。食物繊維によって満腹感を長く感じ食べ過ぎ飲み過ぎを防ぎながら、体内の余分な脂肪や糖分の吸収を減らす事が可能なので、脂肪肝を引き起こす可能性も防ぐ効果が期待できるのです。

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